診察のご案内
このページにたどり着いたということは、何かしら人に気軽に相談できないお悩みを抱えていたり、「もしかして自分は普通ではないのでは?」と不安な気持ちがあるのかもしれません。そういったお悩みはあるものの、どこかで精神科を受診することは自分とは関係ないと思っていませんか?
外来診療では、このような方のご相談に応じています
- 気分が落ち込む、やる気が出ない
- 不安や緊張で動悸・発汗がある
- 眠りが浅い、夜中に目が覚める
- 物忘れが気になってきた
- 精神科に通っていたが、なかなか良くなる実感がない
- 高いストレスが続いていて、うまくコントロールしていきたい
- 将来、認知症にならないようにしたい
- 健康診断で血圧や血糖、コレステロールを指摘され、健康の不安がある
当院での相談をご希望の方は、外来受診のWEB予約をご利用ください。
実は身近な精神疾患
実は、私たち一人一人と精神疾患との関係は、一般に思われているよりも強いつながりがあると私は考えています。現代の生活では、適応障害、スマホ依存、認知症が、一般の人も身近なものとして感じられる精神疾患でしょう。
適応障害という病名はご存じない方も多いかもしれませんが、様々な理由で学校や職場などの環境に適応できず、抑うつ、不安、不眠、イライラの強い状態に陥った人が診断され得る精神疾患です。社会の高度化・複雑化を背景に近年増加していると考えられ、ある推計によると人口の約5%、つまり総人口1億人に対して500万人が診断になり得る疾患です。
スマホ依存については、現代人の約7割がスマホ依存を自覚しているとの調査結果もあるように、多くの人が気になる問題ではないでしょうか。自分の本来の目的と関係なく、意図せずスマートフォンに時間を取られているとしたら、生産性の低下を通じて社会的損失を生む依存症、つまり精神疾患の一つと捉えられます。
認知症は、その有病率が75歳で10%を超え、85歳になると40%を超えます。高齢になることで誰しも罹りうる疾患であり、特に40代以降の方で「自分も将来、認知症になるのでは」と不安になる方も多くいらっしゃいます。また、自分の親や祖父母が実際に認知症にかかっており介護が大変だ、という方も少なくなく、身近に感じている方が多い精神疾患です。
このように、現代では一見、健康な方でも精神疾患との間に、思っているより強いつながりがあります。精神疾患とは、一般で考えられているよりも身近なものなのです。
「精神科かかりつけ医」とは
このような状況を踏まえ、当院では「誰しも精神疾患と無関係ではいられない現在において、広く様々なお悩みを持つ人々に対して医者としてどのような支援をしていけるか」といった観点で考え「精神科かかりつけ医」としての診療を行っていきます。
急性期の診断・治療にとどまらず、維持期の薬の整理、体質や状況に応じた漢方、毎日のストレスに向き合うストレスコントロール、将来を見据えた認知症の予防、さらに生活習慣病の予防・治療までを一体的に扱います。短時間の外来でも、一人ひとりの背景に合わせて、今できる具体的な一歩を一緒に見つけていきます。
当院の外来診療
当院の外来では、精神科かかりつけ医として、主に以下のような診療を行っていきます。
- 精神疾患の診断と治療
- ストレスコントロール(精神疾患の予防・再発予防)
- 認知症の予防
1.精神疾患の診断と治療
抑うつ、不眠、気分の上がり下がりが激しい、物忘れが多い、不安で動悸がしてしまう、幻覚妄想がある、といった精神的な症状に対して適切に診断し治療を行います。
すでに複数の多量のお薬で治療されている場合は、症状の改善具合を注意深く観察しながら、副作用の恐れの強い薬や不要になっていると考えられる薬を少しずつ減らしてみて、整理することもあります。
西洋薬だけでなく、特定の状況や体質にあった漢方薬も選択肢として考えておくことで、体質の改善や症状の緩和が期待できることがあります。
2.ストレスコントロール(精神疾患の予防・再発予防)
当面は精神的な症状に悩んでいるわけではなくても、人間関係の問題、職場の問題、将来についての問題など、強いストレスにさらされている方も多くいらっしゃいます。また、精神疾患の治療を行って一度症状が改善したとしても、ちょっとしたことで再発してしまうことも多いため、予防(再発予防)は重要なアプローチになります。
これまで精神疾患と無縁で生きてこられた人にも、一度精神疾患を患って回復した経験がある人にも、私たちの人生の中では、時として災難と感じられるようなことが起こり得ます。その時にどの程度のストレスがかかり、精神疾患を発症(再発)してしまうかには、少なからず「出来事に対してどのように解釈するか」が影響していると、各種の研究により明らかにされています。
そのような、一見災難に思える出来事に対しての解釈の調整も、診察の中で行うことがあります。そうすることで、自分の物事の捉え方がストレスを緩和する柔軟な捉え方に変化してきた、と感じられる方もいらっしゃいます。また、そもそもその人にとって大事にしている価値を棚卸し、本当に自分がやりたいことや目指すべき自分像を見つけることで、日々のストレスが小さく見えることもあります。
このような認知的再評価や価値に沿った行動の強化などの手法によって、日々のストレスを小さくし、その人の成長に繋がっていきます。こうしたアプローチによって精神疾患の予防を行い、より健やかで豊かな人生の伴走をしていく外来診療を目指しています。
3.認知症の予防
社会の高齢化により高齢者の人口が増える中で、必然的に認知症の人口も増え、若い人の中でも「将来、自分もそうなるのではないか」と不安になる方も増えています。そのような中、認知症の予防に関して多くの研究がなされ、いくつかの予防法が示唆されています。
3-1. 血圧の管理
認知症は生活習慣病との関連が深く、特に血圧を適切に管理することで発症予防に影響が大きいことが分かっています。
3-2. 睡眠医療
睡眠障害も認知症発症に関与していることが分かっており、長期的に良質な睡眠を取るための生活習慣や考え方の調整は意義深いと考えています。単に依存性の少ない睡眠薬を使用するだけでなく、生活全体のリズムを整えていくことが重要になります。また、それが疑われる場合は、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査を行い、適切な治療に繋げます。
3-3. 精神疾患の予防
精神疾患の発症や再発は認知症の発症リスクを高めることから、これらの予防は認知症の予防にとっても重要です。上述のストレスコントロールの技法を用いて、長期的に予防ができる考え方を養っていきます。
3-4. 認知症発症リスクを高める薬剤の整理
抗コリン作用の強い薬剤を長期的に内服していると、認知症の発症リスクが高まることが分かっています。薬剤の必要性とリスクを天秤にかけ、可能な範囲で整理を行います。
3-5. 生活習慣病の治療
生活習慣病は心筋梗塞や脳卒中のリスクも高めますが、同時に認知症のリスクも高めてしまいます。当院の外来で生活習慣病も治療していくことで、トータルで認知症予防が行えます。
3-6. 各種ワクチン接種
近年の研究により、インフルエンザワクチンや帯状疱疹ワクチンといったワクチン接種による認知症の発症リスク低下の効果が示唆されています。状況に応じて接種可能なワクチンを、ご希望により接種していただけます。
まとめ
当院は精神科かかりつけ医として、急性期の診断・治療にとどまらず、維持期の薬の整理、体質や状況に応じた漢方、毎日のストレスに向き合うストレスコントロール、将来を見据えた認知症の予防、さらに生活習慣病の予防・治療までを一体的に扱います。
| 症状の評価と治療 | 丁寧に行い、必要に応じて薬を整えます |
|---|---|
| 漢方薬の処方 | 西洋薬に加えて漢方薬の処方も提案します |
| 毎日の悩みや再発予防 | 考え方の調整や価値に沿った行動などの方法を活用します |
| 認知症の予防 | 血圧や睡眠、精神面の安定、薬剤の見直し、生活習慣病の治療を柱に進めます |
| その他 | 「診断・治療」「薬の見直し」「ストレス対処」「将来の不安の軽減」などに幅広く対応します |
一人で抱え込まず、まずは今の状況とご希望をお聞かせください。できるところから、一緒に考えましょう。
当院での相談をご希望の方は、外来受診のWEB予約をご利用ください。
